旧日野橋
きゅうひのばし(鳥取県米子市車尾6丁目山陰道)
今から約26年前のある日、日野橋の袂で漁をしていた川漁師が、一人の女性と思われる溺死体を見つけた。
死後約1ヶ月以上経過していたが、捜索願が出ていた母子の母の方であるという事が分った。
その後懸命な捜索にもかかわらず、子供のほうは遂に発見する事が出来なかったそうである。
それから丁度1年後のある雨の夜、一台の白い車が日野橋に差し掛かった。するとずぶ濡れになった女が立っていので車に乗せてあげた。
車を停め「此処で良いのですか?」と後を振り返ると女は居らず、ビッチャリと濡れた後部座席には小さな子供の靴が片方だけ転がっていた。
それから雨の降る夜、男性が運転する白い車に限り、同じ様な体験をする者がこの場所で続出した。
この怪奇現象は週刊誌などにも取り上げられ、当時は興味本位で訪れる人も多かったという。