母子の墓
ははこのはか(徳島県海部郡牟岐町)
呪いで地域を壊滅させたお杉とお玉のお墓がある場所。 村にいじめを受けたお杉・お玉の母子は川で無理心中をして保瀬部落に呪いをかけたという。 愛しき吾子の頭に鍬を振り下ろして殺し、吹き出す鮮血を口に含んで天に向かって吐き、
『保瀬は野となれ、山となれ。
我死後50年にして保瀬を潰滅させる。
そして100年は人が住めぬ様にしてやる。』
という言葉を残し、吾子の遺体を抱いて入水自殺を遂げた凄まじいお杉の怨念と命を賭けた復讐計画は保瀬部落を潰滅させたと言われている。
お杉・お玉の命日には必ず母子の幽霊が保瀬の川辺に立ち、しばらくすると2つの火の玉となって山の中腹に向かってユラユラと消えて行くと言われている。