1877年から翌年にかけてアメリカ、イリノイ州ウォツィーカに住んでいたルランシー・ヴェナムという少女に何人もの霊が憑依したという事件。
なかでも彼女がウォツィーカに移ってくる前に同地で亡くなったメアリー・ロフの霊は4ヶ月近くにわたって彼女に憑依したままになった。
しかもその後半の3ヶ月はメアリーになったルランシーがメアリーの両親に引き取られ、そのあいだメアリーの知人たちを見分け、メアリーのように行動し、そのプライバシーばかりか葬儀の様子までも語って両親を驚かせたという。
この事件の一部始終に立ち会った医師のE・ウィンチスタ・スティーブンス博士が『ウォトシーカの奇跡』という本にまとめているほか何人かの科学者などが追跡調査を行って事件の信憑性を確認している。