体験談27
ドタドタドタッ
○田にあるホテル○○○○○東京で恐怖体験しました。
部屋は201号室、ダブルの部屋です。
急な出張で、ある土曜の早朝に羽田から飛ぶことになり、神奈川県西部に住んでいる私は前日の金曜に羽田近隣に前泊する必要がありました。
出張が決まったのが2日前の木曜日。京急沿いのホテルに片っ端から電話するも当然ながらすべて満室。「ダブルでもツインでもいいから」と言ってもどこも満室。
野宿しかないかとあきらめ始めたころ○○○○○ホテルに電話。
「すべて満室です」「ダブルでもツインでもいいので」「…ダブルなら一室あいていますが」と、即答。
今から思うとこれがおかしい。付近のホテルのほとんどに電話してダブルもツインも満室と言われていたのに、すんなり「一室だけ」と即答。
宿泊当日。午後9時半ごろホテル到着。部屋は201号室(実話)。
コンビニで買った缶ビール2本持って入室。部屋に入るとなんだかムッとするような熱気感。
朝一番の飛行機なので、早く寝なければとビール2本を飲んでベッドに入るがイライラというか気が波立って眠れない。
が、うとうとし始めたころ、突然に誰かが俺の上に馬乗りになって腕を振り下げて殴りかかってきた。
ものすごい勢いなのだが、女性が「バカバカぁ」とかいいながら腕を振り下ろすような感じ。
自分の感覚で表現すれば、浮気した男に猛烈な嫉妬で殴り掛かるような感じ。
こちらも腕を振り払いながら応戦するが一向に攻撃はやまない。腕はか細い灰色の皮膚のように感じた。
急激に恐怖が高まり「ギャー」という大声を自分があげると、殴る手が急にとまり、ベッドの横を「ドタドタドタ」と逃げるように裸足で走る音。
しかし、その三、四歩でピタッと止まる。逆に俺は怖くなり、さらに「ギャー」と大声を上げる。するとまた「ドタドタドタ」と走る足音。
その夜は、怖くて部屋中の電器をつけっぱなしにて朝が来るのをまちました。
私の想像ですが、あの201号室は、男女の痴情のもつれかなんかで殺人か、自殺があったのではいかと思います。
出る部屋だから普段は使っていないが、混雑してどうしようもない時だけ、「空いてます」と言って客を入れているのだと思います。