怖い話

長崎のホテル

長崎のとある朝・夜ご飯食べ放題で１泊10000円以下というCMでも流れているホテル。
そのホテルは本館・別館があり、私が体験したのは別館の方。
部屋は洋室タイプでベットが２つ。
ホテルが少し高台にあるので部屋からは海が見え、結構良かったのですが。体験したのが２年前の８月９日。
私、長崎に原爆が落ちた日なんて気がつきもせず彼氏と泊まりにいったんです。
夜は夏場ですが、クーラーも付いていましたので快適に過ごしていました。
夜中、２時くらいになり、夢で火事の中で熱くてもがいている夢を見て、自分の「熱い」って寝言で目が覚めました。
あぁ夢かと思い、起き上がろうとして自分が着ていた浴衣がはんぱなくびしょぬれになっているのに気づき、着替えようとしたところ彼氏も私が尋常ではない汗に「どうしたん？」と声を掛けてくれました。
そのときまだ、照明をつけていなかったので付けようとしたら、目が暗闇に慣れてきて、だんだん部屋の様子がわかってきて固まりました。
軍服をきた兵士が私の足元で窓の方を指差して立っていました。
顔も窓の方を向いていたのですが、体だけ私の方を向いていたので怖くて、彼氏を揺すりましたがさっきまで起きていたのに起きてくれませんでした。
仕方なく、消えてくれるまで目を閉じたまま朝が来るのを待ちました。
それ以上霊体験はしていません。
その朝、私は今日が長崎の終戦記念日ということを朝のテレビで知ったのです。

多分九州にお住まいの方ならホテルの名前も知っているかもしれません。
それ位有名なホテルでの体験です。