ある姉妹が山のペンションに泊まることになった。
ペンションに行く途中、警察の人間に呼び止められ
「このあたりは通り魔というか、変質者が出没するから注意してほしい」
との注意を受けた。
姉妹がペンションにつくと、二人ともベッドに腰を下ろして一休みをした。
道中のことや、今日の夕食について話していると鏡を見ていた姉が急に、
「ねえねえ、部屋の外の窓って閉まってたっけ?」
と妹に話した。
「たぶん閉まっていると思うよ。」
と妹は答えた。
「じゃあさ、閉めてきてよ。それからペンションの中を一回りしましょうよ。」
「えー、めんどうくさいなぁ。きたばっかりじゃん。」
妹はぐずりますが、姉は
「いいじゃんいいじゃん、早く行こうよ!」
とうとう姉は妹の袖をつかんで強引に部屋の外に出た。
「やっぱり窓は閉まってるじゃん…」
まどを指して文句をたれる妹を引くずるようにして姉はペンションを出ようとします。
「いいかげんにしてよ!お姉ちゃんさっきから何やってるの?!」 たまりかねた妹が、姉に向かって声を荒げた。
それを制するように姉はこう言いました。
「私がさっき見ていた鏡に、おまえのベットの下でニヤニヤ笑っているへんなやつが写ってたんだよ!
あれが警察の言っていた通り魔だよ!」