準恒星状電波源天体(quasi-stellar radio source)の頭文字をとってこう呼び、準星ともいう。
恒星によく似た奇妙な天体で1960年にアメリカのサンデージが有名な三角座小宇宙の北に謎の強烈な電波源があることを指摘してから、このような特異な天体があることが確認された。
現在1000個以上が発見されているが、その特徴は次のとおり。
青い光を発し、ふつうの小宇宙よりもなんと100倍も強いエネルギーを放射する。
明るさがいちじるしく変化し、数か月で15倍の明るさになったり一日で2倍の明るさになったりする。
いずれもおそろしく遠方にあって、近いもので22億光年、もっとも遠いところにあるOH471となると、実に166億光年である。
この天体は光速度の94%の秒速28万キロという猛スピードで遠ざかっている。