ヘブライの「密教」的な宗教および神秘哲学体系。
その発生は、アダムが天使ラジエルから授かった秘伝書を、イスラエルのソロモン王に託したことに始まるともいわれる。
カバラの教義と典義を記した2大秘法書は、アブラハムの著といわれる『創造の書』(本当はアキバとハララビによって書かれたらしい)と、スペインの学僧が書いた『壮麗の書』が広く知られている。
カバラの教義は、人間は完成された知恵(ソフィア)によって神々の創造した宇宙を模した完全調和世界、すなわち小宇宙を創造することができるという、積極的な実践神秘学をその基礎としている。